http://togetter.com/li/227678
オープンソースのPHPフレームワーク「CodeIgniter」は、
その使いやすさなどから評判が良くて
ここ1年くらいでけっこう注目度が上がってたわけですが、
わりと最近になって、開発元であるアメリカのEllisLab社が
- 現行バージョンまではうちの独自ライセンスだったけど、次期バージョンからOSL 3.0に変更するよ!
- これまでの独自ライセンスはGPL互換っぽかったけど、実はそれは誤解でGPL非互換を意図してるよ!
少なくとも日本で熱心に利用してた人たちは
なんだかこれからライセンス気にしないで使っていいんだか悪いんだか、
という困惑のうちにCodeIgniterに対して冷めたムードになっていってるなあ、
なんて最近は感じてます。
みんなが困惑してる部分は何点かあって、
日本のユーザーコミュニティーではひととおりの考察は済んだ感はあるんだけど、
1点、個人的に気になっている問題がある。
OSLの条項には、例えばOSLのソフトで作ったWebサービスについて
サービス利用者に対して「OSLのソフト使ってますよー」と
はっきり教えてあげないとならないような条項が含まれているんだけど、
それをどうすれば実現できるのか、一番良い方法を知らないのです。
【参考記事】
CodeIgniter のライセンスが OSL に変更されることに関する懸念(第2版)
http://d.hatena.ne.jp/Kenji_s/20111113/1321181132
えー、じゃあ例えばWebサービスのトップページに
なんかおことわりの文章書かなきゃいけないんですか!
どういう感じで書けばOKなんすか!
この辺の方式について、EllisLab社の人もあんまり明言はしてくれない。
なぜならば、きわめて一般論なんだけど、
法的な話については、裁判で判例が出ない限りは
法的な「正しい/間違ってる」を断言できないから。
そんなわけで前置きが長くなりましたが、
同じライセンスを使ってるオープンソースのソフトで
世界中での多くの利用実績があるECシステム「Magento」について、
公開されているShowcaseの各サイトの、主にトップページなどを見て
どんな具合にユーザーに「Magento使ってますよー」と教えてるのか
72サイトぜーんぶ確認してみました!たいへんだったよコンチキショウ!
Magentoの顧問弁護士はOSL 3.0の著者でもあり、
参考になる例がきっと見つかるはずです。わくわく!
著作権法は国によって微妙に異なったりもするので、
ドメインがどこの国の人の持ち物か逐一 whois したりすると
きっとより参考になるよね!期待で胸いっぱい!
※Showcaseには書いてあるけど、今はMagento使ってなさそうなサイトは省きました。
結果:どこも書いてねえ!!!!
マジかよ!アメリカ人けっこういいかげんだな!
オバマ大統領のグッズ販売サイトでもおことわりなしだぜ...
というわけで、OSL 3.0の条文がなんだか恐ろし気でも
あんまり深く考えないで、オバマジョリティに乗っかって
ガンガン使ってこうぜ!!!
【補足】
もっとMagentoの適用例を参考にされたい場合は、
Magentoでよく使われる次のJavascriptで検索するとかなりヒットします。
- mage/translate.js
- mage/cookies.js
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