職場でひとりだけ、夜遅くまで残ってしまったとき、
珍しく単純作業だったので、BGMにYouTubeを流してたら、
たまたまMr.ChildrenのPVが、初期から最近までずっと流れてきた。
僕が最初にMr.Childrenの曲にふれてから、16年くらいか。
どういうわけか、桜井和寿という人間の気持ちが、聴いてて妙によくわかってきて。
最初の、これから売れてやるんだーというがっついた感じとか
Cross Roadができた時の、この曲は今までと違う、確実に売れる曲だという確信とか
売れに売れきってしまったあとの、徐々に何もやることがなくなっていく虚無とか。
2時間ほどの間で、自分と桜井和寿、2人分の16年が
濁流の密度で感じられて、なんとも言いがたい気持ちになっていた。
ここ2年くらいのMr.Childrenは、あまり興味がなくてチェックしてなくて、
プレイリストの最後の方で、まだ聴いたことがなかった曲が流れてきた。
でも、僕はこの曲を2年も放っておいたことをすごく後悔した。
Mr.Childrenの、「花の匂い」。
すごく良い曲だと思うけど、同時にすごく悲しくなる曲で、
涙がぼろっぼろ出てきてしまった。
こんなに心を動かされてしまうのは何年ぶりか、というくらい。
良い曲、というのは厳密な意味で正しくはないんだけど、
そのほかにより良い表現が見つからない。
徹夜明けの朝、家に帰って由子に見せて、
ふたりでおんおん泣いた。
この映像が入っているDVDは
アルバムの初回盤にしかついてないということだったので
あわてて今日、買いに行った。
で、
さっきDVDを由子と見て、
またふたりでおんおん泣いた。
なんなんだーこれはー
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