ジギタリス「アルケミスト」映像

バンド「ジギタリス」の3枚目のアルバム「Ars Magna」発売にあたり、
収録曲1曲目「アルケミスト」の映像を作っています。
ほんとうはまだ完成していないんですが、
発売日には映像があった方が楽しいので
最初の方だけ、公開させていただくことにしました。
ぜひご覧ください! 次のWebサイトでご覧いただけます。
(バックストーリーも読めるオフィシャルサイトがおすすめです)

ジギタリス(オフィシャルサイト)
http://www.dtsweb.org/

YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=HCBEs1mCKEA

ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10690934

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いま、日々の仕事がすごくたいへんで、
ボーカルの山本さんから最初のご依頼があったときも
一度はお断りしてしまったのですが、
結局、なんとかできそうな範囲、
というところでお受けして、作っています。

制作をお引き受けする前に、「Ars Magna」というアルバムで
山本さんが表現しようとしているものと、
作品を通して世の中にどういう影響を与えたいかについてお話をして、
そのうえでさらに「Ars Magna」に関する長大な設定資料の読み込みと
僕が世の中に対して訴えたい部分を上乗せしてプロットに落とし込む、
という作業を今回は最初に行いました。

いま映像として公開されてる部分は、
全体を通して表現しようとしているところの3分の1くらい。
人の「気づき」の3過程を、
まさにいま流行っている物をモチーフにして作っています。

やや映像的・音楽的アプローチからは離れてますが、
今回はこの方がいいんじゃないかな、と思います。

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とはいえ、当初は特に音楽的なアプローチに欠けていたので
いろいろ試した末、バンド「sjue」のVJで作った
Processingのプログラムの一部を流用して、
ジギタリスメンバーの粒子がひろがるプログラムを作って適用しています。

プログラミング自体は、
僕が使ってるFinalCut純正のフレームワーク「FxPlug」を使った方が
良いケースもあるかとは思いますが、
プロトタイピングにおける生産性の観点から
Processingの方がやりやすく感じています。

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あと、今回の技術面でのテーマのひとつが、HD対応です。
以前作ったhanenobenz「supernova」のときから
編集ソフト上ではHD化していたのですが。

今回から、ようやく撮影するカメラもHD化しました。
と言ってもそんなにおおげさなものではなく、
いろいろ考えた末、Canon EOS Kiss X4を導入しました。
実写部分は、すべてKiss X4で720/60pで撮って、
24pのプロジェクト上に展開しています。

60p→24p化してスローモーションにしているカットなんかもありますが、
かなり品質の高いスロー映像になってる気がします。
Twixtorと組み合わせたテストもやったところ、
これがこの値段と撮影条件でひねり出せたとは思えない!
な感じのスロー映像を作れました。

合成専用のカットは、
カメラを縦にして撮影することで
縦方向の解像度を稼いでいる部分があったりします。

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とりあえず、まだ完成していないので
折を見て続きをがんばります...