so come's brand new wave

昨日。

auの新機種パンフが一部店舗でフライング配布されてるとの報道があって
渋谷でちょっと探したけどなかった。
ヤマダ電機で呆然とする俺。

おさまりがつかなかったので、他のフロアに初めて行ってみる。

あんなどでかいビルなのに、中は閑散。
やっていけてるのか?
あるいはこれが不景気ということなのかと、
安い質感の床に立ち呆然とする俺。

なんかこの感じにデジャブがあるなーと思ったら、
タイに昔5年間ほど住んでたときに
たまに行ってたしょぼいショッピングセンターとよく似た雰囲気だった。
当時の戸田少年は、いかにも発展途上国然としたそれらの光景を
ずいぶんと馬鹿にした気持ちで見ていたものだが、
いざ21世紀、目の前にある日本の光景と言えば。

小さい頃、自分の身の回りは確からしいもので満ち満ちていたはずなんだが。
ヤマダ電機のたわんだ床の上で、俺は安売りの高級TVに映るガラス細工みたいな宮崎あおいを見ていた。


先日久しぶりに実家に帰った折、由子に昔の写真を見せようということになったのだが
特に俺が産まれる前後で、なぜか初めて見る写真が多くて驚いた。
30にして初めて、俺は父母から確かに産まれたのだという実感。
(あと、若かりし母が予想以上にかわいかった)

写真の中の風景は、今まで見たこともないくらいきらきらしていた。
俺も確かにそこにいたはずなのに、おぼえていないのがとてもくやしい。

先日どこかで見た記事によれば、
人に0〜3歳ぐらいまでの記憶がないのは
産まれてから手当たり次第に記憶して発達してきた脳に対して
一旦整理して不要な部分を潰すのが3〜4歳ぐらいだかららしい。
だから、整理する以前の記憶を思い出すことは、ほぼないということだ。


俺のうんと小さい頃に、今の何より確かにきらめいていたものがあったことだけはわかる。
俺はもう二度と実感としてそこに到達することはない。
でも、どこかでまた幻影のようなあの日が来るような気がしている。

なんて言ったっけ?

==============================

っていう映像を作ろうとして最近は悩んでます。