大長編ドラ

ここ何年か大長編ドラ熱が断続的に高まっている。
なんとなく古本屋あさってて、
恐竜と宇宙開拓史と海底鬼岩城と鉄人兵団を見つけたときに
衝動買いしたのがきっかけ。

一番最初に読んだのは、親が買い与えてくれた大魔境の単行本。
絶体絶命の終盤からの展開は神がかってる。
映画版では、その終盤のしずちゃんのセリフの進め方や
どこでもドアをなくしてしまう経緯が違ったりして
絶望感とかそこからのカタルシスが原作よりずいぶん軽くなってるから
小さい頃からあまり好きじゃない。
大魔境は原作を読みたい。

リアルタイムで月刊コロコロで読んでたのは
魔界大冒険〜アニマル惑星あたり。
毎月毎月小分けに連載される話のひとつひとつを何回も熱心に読んでたから
必要以上に印象が残ったみたいで、
鉄人兵団を今読むとなぜか昔ほどの感動がない。
天使になっちゃうリルルとか、
リアルタイムではもっともっとじーんときてたように思うんだけど。

だから、特に連載を読んでない初期の大長編ドラをあらためて通しで読みたくて
昨夜も大魔境とか魔界大冒険とかの単行本を古本屋に探しにいったんだけど
ほしいときに限って店には並んでいない。ううう。
今日日Amazonで1円で売られていたりもするけど
送料がけっこうかかるから、あまり新品買うのと変わらない・・・

というわけで本日3冊ほどAmazonでポチッとな。

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で、きょう海底鬼岩城を読み直してたら
ずっと抱えてた謎に対して自分なりに解釈できたような気がして
すごく良い気分になった。

海底ピクニックをするために、ドラえもんが「テキオー灯」という
どんな過酷な環境でも快適に過ごせる
22世紀の秘密ビームを浴びせてくれるんだけど、
効き目が切れそうなときに遊びに行ってしまったジャイアンとスネ夫は
途中で溺れて死にそうになる。
それをたまたま救ってくれたのが海底人、という展開なんだけど、
このとき海底人が使ったのも「テキオー灯」。


なんで22世紀に開発されたのと同じ秘密道具を20世紀の海底人が持っているの?
作品中で、このことに対する説明はまったくない。

このときの海底人は
海洋を汚染したりする陸上人のことを嫌って厳しく断交してるんだけど、
紆余曲折の後に海底人国家を救ったドラえもんたちのことは盛大に讃え、
別れ際には
「きみたちのようなりっぱな陸上人としりあえてよかった。」
「いつの日か・・・海底人と陸上人が、なかよく手をとりあえる日まで。」
とまで言ってくれるようになる。

海を汚さなくなった22世紀、なかよく手をとりあった海底人と地上人。
海底人が地上人に授けてくれたもののひとつがテキオー灯のテクノロジー、
なんていう裏設定があったりしてな〜なんて妄想したら
すごく幸せな気分になったよ!