岩沢がNHKのトップランナーにPerfumeが出演してた回を録画してくれていたので見た。
なかなか赤裸々で非常に興味深かった。
たぶん、ポイントはその絶妙に一般的な「赤裸々」なんだろうなあ、と思った。
僕らが友達と交わす程度の、ちょっと重めのまじめな世間話とかを
ある程度公共性のある人間、特に芸能人とかは意味もなくひたかくしにするもので
そうすると必然的に彼らの発信する情報は
「我が軍彼の国にて快進撃!」
みたいな大本営発表しかなくなっていく。
まじめに本当の話をすると盛り下がるじゃん、みたいな感覚もあるんだろうと思うけど、
僕はぶっちゃけ、頭悪い人の大本営発表よりはずっとマシだと思う。
嘘つきや誇張よりは誠実なのの方が良いって言う、きわめて当たり前の感覚だと思うんだけど。
Perfumeが気になってから見続けてる中でおもしろいな、と思ったのは
どこにでもいるような普通の子がまじめに自分の課題に取り組んでいる世間話を
事務所やレコード会社が何ら阻んでいるように見えない点と、
誇大広告的なプロモーションをしていないように感じる点。
へえっと思ったのは、割と最近のインタビューで本人の言として
「売れたけど、私たちは音楽もダンスも作ってもらってその中でがんばってるだけで
私たちのおかげで売れたわけじゃないし今後もスタンスは変わらない」
みたいな趣旨のことがさらっと掲載されてること。
関連しているであろう人たちが、みんななんだか淡々としているのもいいんだよね。
音楽作ってる人、映像作ってる人、振り付けしてる人とかが
それぞれの分野で「これがいいだろう」っていう主張をしたのを
最上段から「こうでなきゃいけない!」とおさえつける存在がいない感じ。
必然的に、それぞれの表現は誠実なものになっていくよね。
# という意味では、今Pinoとコラボレーションしてる企画は完全な失敗だと思う。
自由だからいいんじゃなくて、淡々と誠実である自由があるのがいいんだと思うんだよね。
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