Appleのテレビは本気らしい、だけど気持ち悪い。

AppleTVがYouTubeの再生に対応することになったらしい。 [ITmedia]

YouTubeって、戸田の中では未だに
「特に知的財産権の面で整備されていない汚れたメディア」のイメージが強いです。
だから、自主制作ならともかく、
ある程度のプロダクションに属している人たちなのに、いま流行ってるからといって
何の抵抗もなくプロモーションに使ってるのを見かけてしまったりすると、気持ち悪くてしょうがない。
稼ぐ気ないでしょ?みたいな。
ブランディングという面においては計り知れない損失があると思ってます。

だからここでAppleがYouTubeと提携っていうのは
どんだけAppleは焦ってるんだろう、ただでさえアレなのにどんどんイメージの悪い会社になるなあ、
というマイナス評価しかできないですね。

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で、YouTubeでは、保持してる映像データをAppleTVで見られるようにすべてH.264にトランスコードしてる真っ最中だそうだ。 [iLounge]
Appleはどれだけ無茶なことやらせてんだ!

H.264っていうのは今いちばんきれいで圧縮率も高い映像が作れる形式なんだけど、
おそらく今いちばん圧縮/復号の処理が重い形式でもある。
YouTubeもとてもじゃないけど変換が間に合わなくて、今年の秋頃完了を予定しているらしい。

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ついでに思い出したのですが、
今年4月にAppleからPodcasting公開に関する案内メールが届いたんです。
(このサイトのPodcastはiTunes Storeに登録してもらっているからです)
内容をすごく要約すると、
「AppleTV発売したから、動画の解像度をAppleTV推奨レベルまで引き上げてね」
というもの。

う?ん なんだそりゃ?
だってそれって、各ユーザーはiPod Videoにお気に入りのVideo Podcastを入れるときに
みんなそれぞれで解像度変換の処理をする必要があらたに生まれるってこと。
そしてiPod Video用映像データの標準形式は、上でも書いてる「重い」H.264。
すごく重い変換処理をすべてのユーザーに強いるのが、Appleの推奨だってことなのかな?

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これらの流れを踏まえて、どうやらAppleはAppleTVで儲けることに関して
だいぶ本気で取り組みはじめてるみたいなんだけど、
どうもやりかたがいまいち健全じゃなくて気持ち悪い!

それでもAppleが好きな人たちはいっぱいいるから
制作者としてはなるべく合わせているけどね・・・