君の嘘を探しに行った

初恋レンズ一本持って、
君の嘘を探しに来た。

君なら、目ざとく見つけそうだった。


君が見た最後は、どんなだった?


君の嘘に、たどり着いた。
何のことはなかった。味も素っ気もない事実だってだけだ。

君の嘘の町は、ゆっくり死んでいたよ。
こうやって君は死んでいくんだな、というのがよくわかった。
反吐が出そうだった。


大きな気配に気づいて振り向くと、

千年藤だった。

細身で、よじれながらも一千年を生きながらえてきたその身は、
ひどく生々しかった。