繋いで

とてもせつないの、
と言われた歌詞を読んだ。

とてもせつなかった。
記憶の片隅でリピートしていたところじゃなくて、
その周りが。

暖房もつけずに冷え切った寝床で、
なんとなく涙が出た。


年末イベントの重なるさなか、
見知った名前がたくさん並ぶ出演表を見ていたら、
すすき野原が突風にさんざめくような
ざあっ、とした寂しさに襲われた。
何も見えないのに、どこまでも見えたような気がした。

未来の僕は、あの景色をどんな気持ちで見るのだろう。


そう、こんな予想なんて何にもならないってことはわかりきっているけど。

どうにも僕は頼りない。