雑感 2011.10.27

嫁と話してて、ずっと考えてたことを思い出した。
我々が本を読むとき、それは平面ではなく、
一定の厚みによる立体的な情報としてとらえているのではないか?
そしてその本の内容は、
きわめて立体的かつ身体的な記憶となって定着しているのではないか?
という話。

これを踏まえると、現在推進されはじめている電子教科書というのは、
安易に、今流行りのタブレット型端末のような平面情報として導入してしまって、
はたして学力の低下を招きはしないか? という疑問が生まれる。
記憶の足場を、1次元減らしてしまうのだから。

おそらく、これから15年ほどかけて
教育の現場が「旧型」の電子教科書の無力さを痛感しつくした頃、
その頃には「新型」の概念が、既存の技術の発達とともに
アーリーアダプターによって喧伝されることになるだろう。

で、その「新型」っていうのは、
やはり紙の本の形態に立ち戻ると思うのね。
たとえば、その本の紙は数百ページすべて電子ペーパーでできている、とか。
ちょっと背表紙のボタンを押すだけで、
あるときはコミック雑誌となり、あるときは英和辞典になり。
そういう魔法の本を、ひとりひとりが持つようになる。

っていう研究を誰かが既にやってたような気がするんだけどな〜
ちょっと検索しただけじゃ見つからなかった。