中華航空の事故って、けっこうよく聞くような気がします。
生まれが台湾の戸田としては、複雑な気持ちです。
安全対策をしっかり行ってもらいたい。
今回の事故で死者が一人も出なかったのは、
いまのところ名もなき多くの英雄たちががんばったからだ、と聞いています。
そういう人たちって、もっと世の中から称えられてもいいんじゃないかな。
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ふと思い出したのは、戸田が中学3年生の頃。
1994年、名古屋空港での中華航空エアバス事故。
乗客のほとんどが亡くなる大惨事となりました。
あのとき何よりも印象的だったのは、
テレビに2日間映っていた、ある初老の男性でした。
事故直後のテレビ報道。
混乱をきわめた空港で、カメラはひたすら無神経に
出迎えに来ていた家族(数時間後の『遺族』)をとらえていて、
なかでもくりかえしくりかえし放映されたのは、
「家族を迎えに来たんだ、こんなことになったんだ・・・」
と、気が動転しながらへたれこむ、おじいちゃん。
胸の痛む光景でした。
翌日、テレビを見ると、
どこかで見た人がほっとした顔で記者会見をしている。
どうも、昨夜へたれていたおじいちゃんじゃないのか、これは。
「生存者7人の中に、家族がいたんです・・・ほんとうによかった。」
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今でも、あの光景を思い出すたびに、ぐっと泣きそうになります。
でも、誰もこのことを話題に出さないから、
あれは僕の思い込みだったのだろうか、とちょっと寂しい気持ちになるんです。
もしあれがほんとうのことなら、
こういうことこそ、もっと後世に伝えられていくべきなんじゃないのかな。
絶望が希望にぐるりとひっくり返ったって事実をね。
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