ハイビジョンの憂鬱

ここ数年、映像制作のお仕事をいただくことが日に日に増えてます。
おそらく、日本国内で映像コンテンツ事業そのものが流行ってきているんでしょうね。
3年前にドイツオレンジの「ブラックサンライズ」というPV集DVDを制作した時、
いろいろ手が出しやすくなったとはいえ、メジャーまで含めてあんな物好きなことをやってるやつなんて
戸田ぐらいのもんだったと記憶してますが
今やデモDVD配布/販売はインディーズでもかなりありふれたプロモーション手法になっています。

地上デジタル放送への移行を国が煽っている、ちょうど映像技術の転換期ということもあり
世間の関心が自然と映像方面に強く向かっているのかもしれません。
(デジタル放送が一般に受け入れられつつあるかどうかは別問題として!)

そんな中、今もっとも関心の高い映像技術は、やはりハイビジョンでしょう。
となると、制作側にもハイビジョン対応が自然と求められるってわけです。
どうしよう! 新しくハイビジョン対応の機材揃えなきゃ!

ハイビジョンとひとくちに言ってもその規格は数種類ありまして、
納品フォーマットもまだまだ規格がいまいち乱立気味です。
(miniDVテープでHDV? BD? HD-DVD?)
また、ハイビジョン撮影対応のビデオカメラで、戸田にも手の届く価格のものは
現在のところまだまだ暗部性能が弱く、戸田がメインとしたいライブ撮影には向かなかったり。
ハイビジョンの解像度をフルにモニターできるディスプレイもまだまだ価格が高かったり、
その割に表示性能は今中古で安く買えるCRTより劣る場合もあったり・・・

そんなわけで、世の電機メーカーの大盛り上がりとは裏腹に、
戸田はまだまだハイビジョン化できなさそうな感じです。
今の最低限の機材を一通りそろえるだけでも50万円くらいはかかってるのに、
ハイビジョン化でもう100万円ほどの追加投資なんて簡単にできねえよ!というのもあり・・・
2年後あたりが文句なく更改できるタイミングかな。